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新卒薬剤師の初任給を徹底解明!手取りや平均年収が高い職場も解説

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薬剤師として初めて仕事を探すとき、仕事内容や福利厚生なども気になる部分ですが、特に気になるのは、やはり初任給ではないでしょうか。給料に含まれる手当や実際の手取り額は生活にも直結するため、これから社会に出る新卒薬剤師が不安に思うのは当然です。そこで今回は新卒薬剤師の職場別の初任給や昇給速度、またお給料がどのような構成になっているのかご紹介していきます。現在就職活動中の薬学生は、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事に書いてあること

1. 薬剤師の初任給やボーナスなどの仕組み、詳しく知っていますか?

通常「給与」といった場合には、基本給と諸手当が含まれた金額が提示されています。そのため、就職活動の際に手にする企業などのパンフレットに記載されている額面の金額は、すでに基本給に諸手当が盛り込まれたものになります。実際の手取りはここから健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料などが差し引かれるため、自分の手元に残るのは額面より少ない金額。目安として総支給額の2割を引いた額が手取り額になると覚えておくとよいでしょう。

また、新卒1年目の場合、住民税は課されませんが、2年目以降は上記の保険料などに加えて住民税が差し引かれることになります。それは住民税が前年度の収入を基に計算されるため。 よって、たとえ2年目に昇給していたとしても手取りは変わらないか、1年目より少なくなる場合もあります。

さて、給与には基本給と諸手当が含まれていると前述しましたが、この諸手当とは具体的にどのようなものでしょうか。諸手当とは、例えば薬剤師手当(資格手当)、住宅手当、地域手当、残業代などをまとめて表した言葉です。この内訳は勤務先により異なり、住宅手当や暖房手当などがつくところもあれば、いっさいつかないところもあります。初任給が同じでも基本給と諸手当の割合が異なる場合が多いので、就職先を選ぶ場合はこの点にも注意しておきましょう。

初任給と手取り額の説明画像

ちなみにボーナス算定に使われるのは、給与のうちの基本給のみです。そのため、例えば初任給23万円でそのうち基本給が18万円、諸手当が5万円のケースと、基本給が20万円、諸手当が3万円のケースを比較すると、ボーナスが高くなるのは基本給が20万円のケースといえます。ボーナスは「基本給の3ヶ月分」というように支給される場合がほとんどなので、就職活動時に悩んだら、その他の待遇が変わらなければ基本給が高い方を選ぶといいかもしれません。

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2. 職場によって大きく違う薬剤師の初任給

それではここから、「平成30年薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告」(一般社団法人 薬学教育協議会)のデータを基に職種別の平均初任給や昇給速度について解説していきます。

2-1. 病院・診療所

病院や診療所に就職した新卒薬剤師の初任給でもっとも多かったのは、20万~22万円(約40%)、次いで22万~24万円(約34%)でした。他の職場に比べると初任給は低めの傾向にあります。ただ、病院の場合は夜勤や休日出勤などが他の職場に比べると多いため、他の職場よりも手当による収入が多くなる傾向があります。また職場にもよりますが、通常年1回程度昇給査定があり、査定結果次第では最高で5万円程度年収が上がります。

2-2. 調剤薬局

調剤薬局の初任給は、22万~35万円程度。26万~28万円が約27%ともっとも多く、次いで30万円以上が約26%となっています。初任給30万円以上の割合は平成27年の調査と比べて増加傾向にあります。調剤薬局の初任給に幅が大きいのは、薬剤師不足の地域であれば地域手当が高額になるため。地域手当が高い地域では6万円程度が支給される場合もあります。また、昇給速度は病院より遅めなものの、おおむね年に一度昇給査定があり、最高で3万円程度年収が上がる場合もあります。

2-3. ドラッグストア

ドラッグストアの給料は企業の資本規模などが大きく関わってくるため、一般的に全国チェーンのドラッグストアの方が地場展開のドラッグストアよりも初任給は高めになります。30万円以上が約68%と、ここに挙げている職場の中では頭ひとつ抜けている印象です。また昇給速度も比較的速く、多くの企業で年2回の昇給査定を行っており、売上や貢献度によっては最高6万円の年収アップが期待できます。全国チェーンの大手ドラッグストアでは昇給査定の基準が明確に提示されているところも多いため、調剤薬局や病院勤務などよりも仕事へのモチベーションが高まりやすいメリットも期待できます。

2-4. 企業(製薬会社)

企業の給料分布は24万~26万円が約53%、22万~24万円が約22%となっています。ただし職種によって初任給にばらつきがあり、MR(医薬情報担当者)や治験コーディネーターなどは初任給が高め、研究職はやや低めに設定されているケースが多いです。ドラッグストアより初任給は低い傾向がありますが、製薬会社のメリットは何といっても昇給速度の速さ。おおむね年2~4回の昇給査定があり、最高30万円程度年収が上がります。昇給基準も明確になっている企業が多いですから、仕事へのモチベーションは高まりやすいかもしれませんね。

3. 薬剤師としてのキャリアに本気で悩んでいるあなたへ

薬剤師の就職・転職市場は、薬学部が4年制から6年制に移行したこともあり、新卒薬剤師が輩出されない空白の2年間を含めて売り手市場が続いています。薬剤師として活躍できる職場は薬局や病院だけではありません。ドラッグストアや製薬会社などさまざまな職場があり、それぞれの職場でメリットやデメリットがあります。例えば初任給が高額なドラッグストアに勤めるのであれば、薬剤師の本分である調剤だけでなく、薬剤の情報提供の他にレジ打ちや品出しといった店舗経営に必要な業務も行わなければなりません。

また企業に勤めるのであれば、調剤業務に携わる機会はほとんどなく、それどころかMRとして医師や薬局に自社製品の売り込みや情報提供を行わなければならないことも。とはいえ大手製薬企業は福利厚生や昇給制度が充実していますし、通常の薬剤師業務とは違った貴重な経験ができることも事実です。

勤める地域によっても、初任給に大きな差が生じます。地方では、人口に対する薬剤師の人数の不足から収入自体の相場も高くなっているため、初任給も高くなる傾向があります。

初任給だけではなく、いろいろな職場のメリットやデメリットをしっかり比較し、自分に合った職場をぜひ見つけてください。もし就職先や将来のキャリア形成に不安があるという場合は、転職サイトに登録してプロに相談するのも1つの方法です。転職サイトは転職専用のイメージが強いですが、その地域の特性をしっかり理解したプロのコンサルタントが新卒のキャリア形成相談にも対応しています。ぜひ上手に利用して就職活動の成功につなげていきましょう。

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