仕事

2018.02.27

実体験で語る!新卒薬剤師の初任給と最初の3年で意識すべき4つの点

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私は現在調剤薬局にて管理薬剤師をしています。過去には金融関係の営業、製薬会社の営業を経験していて、2回の転職を経て現在の職に就きました。いくつかの業種を経験してみると、薬剤師というのがいかに特殊な業界なのかがわかるようになります

それはいい意味も悪い意味も含めてです。外の世界を経験しているからこそ、「もっとこうしたらいいのに」と思うこともあります。今回は、新卒で働く薬剤師を見て日々感じていること、今後一人前になるためのアドバイスについてまとめてみました

新卒薬剤師の初任給は?

薬剤師と一口に言っても、その職場は調剤薬局やドラッグストア、病院、製薬会社と様々です。当然、職場によって給料もばらばらです。自分の初任給が平均と比べてどうなのか、改めて確認してみましょう。

初任給

年収

調剤薬局 22~30万円 350~400万円
ドラッグストア 30万円 350~450万円
病院 20~25万円 300~350万円
製薬会社 22万円 300~350万円

〔調剤薬局〕

調剤薬局の薬剤師の初任給は月収22~30万円、年収では350~400万円と言われています。管理薬剤師などの立場になると、500~600万円の年収となりますが、それ以上はあまり上がらないので、初任給は高いが昇給の少ない業界といえます

〔ドラッグストア〕

ドラッグストアは初任給で月30万円、年収で350~450万円と言われています。これに薬剤師手当がつくこともあります。経験を積めば店長やエリアマネージャーなどの立場になることができ、調剤薬局より昇給は期待できます

〔病院〕

病院薬剤師は初任給20~25万円前後、年収で300~350万円と言われています。仕事内容の割に給料は低く、特に小さい病院の薬剤師ではあまり昇給も期待できません

〔製薬会社〕

製薬会社で働いている方の初任給は月22万円、年収で300~350万円程度と言われています。初任給は低めですが、昇給の幅は大きく、特にMRは営業成績に応じて大幅な賞与、昇給の可能性もあります。生涯年収としては最も高くなる職場です

新卒薬剤師が一人前になるために気をつけるべきポイント4選

どの職場でも、昇給して高い給料をもらうためには、新人のうちから高い意識を持って仕事をしていくことが大切です。新卒として仕事をする上で、特に意識するべきポイントを4点まとめてみました。

  1. 研修期間の内にわからないことは積極的に聞くこと
  2. 薬剤師としてのキャリアビジョンを立てる
  3. 薬剤師は評価されにくい
  4. 合わない職場は転職すべき?

研修期間の内にわからないことは積極的に聞くこと

どれだけ大学で知識を身につけても、実際現場に立ってみるとわからないことだらけだと思います

服薬指導などのコミュニケーションが必要な業務は、経験を積まなければ上手くなりません。

特に忙しい店舗に配属されると、流れについていくのに必死で、わからないことがあっても後回しにしてしまうことがあります。

しかし、月日が経つにつれ、基礎的な質問はしづらくなっていきます。初めのうちはどれだけ質問してもかまいませんので、わからないことがあれば周りに聞くクセをつけましょう

調剤薬局やドラッグストアでは全体での研修が少なく、店舗でのOJTで経験を積んでいくことが多いのが特徴です。人によってはこちらから聞かないと一向に教えてくれないケースもありますので、積極的に質問するように心がけましょう

「まだ入ったばかりだから」と無条件で色々と教えてもらえるのは、初めの2~3年までです。その後は1人前の戦力としてみられ、ゆくゆくは後輩に教える立場になっていきます。その時になって苦労することのないように、「若さ」を最大限に利用して経験を積むようにしましょう。

薬剤師としてのキャリアビジョンを立てる

薬剤師の中には、特に目標もなくなんとなく薬剤師になった、という人も少なくありません。そのような薬剤師は、日々の業務に対しても意識の低い人が多いように思います。

残念なことに、薬剤師はそんな意識の低い人でもそれなりにやっていけてしまう業界です。出世したくない、成長もしなくていいと考える人は、それでもいいかもしれません。

しかし、将来何か目標ができたときに、それまでの努力、経験の蓄積がなければその目標を達成できないこともあります。そうならないために、自分なりのキャリアビジョンを出来るだけ早く作っておくことが大切です

キャリアビジョンは、いくつか明確なゴールを設定できるのが理想です。

しかし明確なビジョンが思い浮かばない人は、漠然としたものでも構いません。この分野でスペシャリストになりたい、こんな立場の人間になりたいなど、身近な先輩を目標にするのも良いと思います

例えば3年目までに管理薬剤師になりたい、というプランを立てたとしたら、それを達成するために今の自分に何が足りないか、何を学んでいけばいいのかが見えてくると思います。ただ日々の業務をこなしていくだけではなく、目的を持って取り組むことが大切です。

薬剤師は評価されにくい

先ほど、調剤薬局などの薬剤師の職場では他の業種に比べて昇給しづらいという話をしました。それは、課長、部長といった一般的な管理職のポジションが少ないからという理由もありますが、そもそも薬剤師という仕事が数字として評価されにくい仕事であるということも理由の一つだと思っています。

私がそれまでに経験してきた営業職では、営業成果という目に見えた評価対象がありましたので、「成果を上げれば昇給する」という明確な目標を立てることができ、それが仕事のモチベーションにもつながっていました。しかし、薬剤師にはそういった数値化された評価というものはありません。

私の薬局では、あいまいな基準ですが「どれだけ会社に貢献したか」というものが評価基準となっています。

例えば、

  • 人手の足りていない薬局(日曜日開局の店舗や僻地の店舗)のシフトに積極的に参加した
  • 店舗の調剤報酬を上げ、収益をアップさせた
  • 薬局のM&A案件や、新規開業の案件を開拓した

などです。

これは、どの薬局でも同じような評価をしているのではないでしょうか。そして、大事なのは自分からその成果をアピールしていく必要があるということです。「他の人よりどれだけ頑張ったか」というのが見えづらい分、積極的に人事にアピールをしていくことが、評価を上げるポイントになります。

合わない職場は転職すべき?

実際に働いてみると、「この会社は自分に合わない」と感じて転職を考えている人もいるかもしれません。自分の可能性を広げるために、転職は選択肢の一つとして考えるべきですが、しかし安易にしていいものでもありません。

転職は、大きく二つに分類されます。「ポジティブな転職」と「ネガティブな転職」です。「ポジティブな転職」、つまり「今の職場ではできないことをやりたい」というような前向きな転職をする人は、転職後もモチベーションを高く保ったまま仕事をすることができますので、上手くいくケースが多いです。

しかし、「今の職場のここが嫌だから転職したい」というように、「ネガティブな転職」をする人は、転職の際に注意しなければ新しい職場でも不満が出て、また転職をしてしまう危険性があります。

後ろ向きな理由で転職を考えている人は、まず本当に転職する必要があるのかを考えます。例えば「新人のうちから色々な業務をおしつけられて嫌だ」という人は、その分「他の新人よりもたくさんの経験ができている」とも考えられます。

どうしても耐えられないという人は今すぐ転職したほうが良いですが、一人前になるまで頑張ってから転職するという選択肢も考えてみてください。そこで経験したものは、必ず次の職場でも活かされるからです。

そして実際に転職活動をする際は、この条件は絶対譲れないが、この条件はここまで妥協できる、という線引きをしっかりさせておくことが大切です。例えば「拘束時間の短い職場で働きたい」と希望して、他の条件を全く考えずに転職をしてしまうと、今度は給料や人間関係など、別の不満が出てきてしまうことになります。それぞれの条件について、自分なりの基準を持っておきましょう。

新卒薬剤師は入社3年が勝負

自分のキャリアは、新卒で働き始めてから「最初の3年で決まる」とよく言われます。それほど、他の人と大きな差が付く大事な時期です。なあなあで働くのではなく、しっかりと自分の将来を考えて、仕事に取り組むようにしましょう

入社前によくある質問

  • 薬局勤務でも福利厚生は充実していますか?

    A.企業により様々ですが共通して言えるのは、正社員でも週の休みは2日が原則で、様々な給与昇給制度があります
     

  • 地域によって薬剤師の待遇が違うのですか?

    A.高齢者が多く、働き手の少ない地方の勤務地の方が年収が高い傾向があります。

  • 薬局の中でおすすめの就職先はどこですか?

    A.手取りが良いという意味ですと以下の大手調剤薬局チェーンがおすすめです

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