2019.05.28

調剤未経験の薬剤師でも転職に失敗しない!成功するためのコツ3選

「未経験で転職してうまくいくかな」
業務内容や人間関係など未経験転職で不安に思うことは多いですよね。
そんな悩みを解決するため、この記事では未経験転職で失敗しやすいポイントと成功させるための秘訣をご紹介します。

この記事に書いてあること

1.【職場別】薬剤師の未経験転職の難易度

未経験で転職をする場合、職種によって難易度が大きく変わります。それぞれの違いを見ていきましょう。

難易度 職場
転職しやすい 調剤薬局・ドラックストア・慢性期病院
苦労すれば未経験でも転職できる MR、CRO/CRA、薬事、学術、品質管理、急性期病院
ほぼ転職不可能 研究開発

未経験でも転職が可能

慢性的な人手不足に悩む調剤薬局やドラッグストアは広く門戸を開いており、調剤未経験でも比較的転職しやすい職場とされています。

他にも、病院の中でも慢性期病院に限っては新卒薬剤師の就職先として人気がないため、経験を問わず常に新しい人材を必要としているところが多いです。

さらに、患者の体調が急変したり、急患が運ばれてきたりするといった慌ただしさが急性期病院ほどはないため、未経験者でも自分のペースで業務を覚えていきやすいでしょう。

苦労すれば未経験でも転職できる

転職難易度が上がり「苦労すれば転職できる」カテゴリにあるのが、MRや薬事、学術、品質管理のポジションを募集している企業や急性期病院。これらの職場はもともと新卒採用を重視する文化が強く、中途採用の求人が圧倒的に少ないのが特徴です。

たとえ募集したとしても30代前半までという年齢制限を設けており、30代後半からの転職はほぼ不可能に近いとされています。


CROやCRAについては、医師や看護師との円滑なコミュニケーションスキルが求められる業務で経験があるかどうかが重要です。その経験があれば、未経験であっても転職のハードルは低くなるでしょう。

未経験での転職はほぼ不可能

そして研究開発職に関しては原則として経験者採用しか行っておらず、未経験での転職はほぼ不可能とされています。

病院、企業へ未経験で転職したい方向けの記事があるのでこちらを参照してみてください。

「企業に転職したい薬剤師必見!メリットまとめと未経験転職のコツ3つ」
「薬剤師は薬局から病院に転職できる?年収や残業の実態に迫る」

2.調剤未経験で転職した際に失敗しやすい事例

調剤未経験で転職をする場合、「業務内容が自分に合うか」が不安ですよね。実際に調剤未経験における「3つの大変さ」に関して、実際の体験談を踏まえながら未経験転職の注意点を紹介します。

  • 覚えることが多すぎて仕事についていけない
  • 勤務時間が長くて体力的につらい
  • 業務にやりがいを感じない

覚えることが多すぎて仕事についていけない

多くの種類の薬を取り扱っている調剤薬局。一般的な薬局でも1,000種類程度、多いところだと1,800種類もの薬を置いているため、覚えるまでは患者への服薬指導に苦労する薬剤師も多いようです。

また薬を置いている場所も同時に覚える必要があるため、服薬指導だけでなく調剤業務をするのにも最初のうちは時間がかかってしまい、大変な思いをする人もいます。

わからないことが多いのにもかかわらず、周りの薬剤師に質問がしにくいといった声も聞かれます。
特に人手が足りない忙しい薬局ではそれぞれの患者の対応に手一杯で質問する暇がありません。わからないことを質問できずに患者を待たせしてしまうことがストレスにつながる人もいるようです。

男性のアイコン30代男性

製薬会社から調剤薬局への未経験転職で失敗

以前は製薬会社で研究職に従事していましたが、30歳を過ぎて薬剤師としてのスキルを付けたいと思い調剤薬局に転職しました。

最初のうちは薬の種類や薬歴の書き方など覚えることが多くてかなり苦労しました。特に服薬指導をする際はリスクがあるため正しい情報を伝えなければならないというプレッシャーも感じていました。

薬局には6,7人薬剤師がいたのですが、みなさん忙しそうにしていたのでなかなかわからないことを聞くことができませんでした。

勤務時間が長くて体力的につらい

製薬会社から調剤薬局に転職した人がよく抱く不満が、勤務時間が長いことです。

多くの場合、製薬会社は9時〜18時勤務である一方、調剤薬局は閉店時間が遅い場合は20、21時まで働かなければならず、薬歴が書き終わらなかった場合は残業する必要もあります。さらに企業によっては開店準備のために開店時間よりも早く出勤することもあるようです。

また製薬会社では土日祝が休みでカレンダー通りに働くことができますが、調剤薬局では土曜日出勤も多く、長期連休が取りにくいこともあります。そのため土日休みに慣れている人は、家族や友人と休みを合わせられない、ワークライフバランスを取りにくいと不便を感じることがあるでしょう。

男性のアイコン40代男性

製薬会社から調剤薬局への未経験転職で失敗

製薬会社に勤務していたが、薬剤師の業務がなかったので実際に患者やお医者さんに囲まれて働きたくて転職しました。

以前は定時退社が基本でしたが、今は終電までの残業やサービス出勤が当たり前です。朝も9時に開店なのですが、準備のため8時くらいに出勤する必要があり、体への負担がじわじわ蓄積されています。

業務にやりがいを感じない

「業務のレベルが低くてモチベーションが維持できない…」病院から調剤薬局に転職した薬剤師がよく感じる不満です。

病院では先進的な医療を扱い、医師や看護師とのかかわりも多いですが、調剤薬局ではチーム医療を意識できる場面はほぼありません。

また薬局の中には医師との関係性を保つため、疑義照会などをあえて行わないという暗黙のルールがある場合もあり、高いレベルで仕事をしてきた人はかなり大きなギャップを感じてしまうかもしれません。

女性のアイコン30代女性

総合病院から調剤薬局への未経験転職で失敗

病院から調剤薬局に転職して、正直レベルが低いと感じました。出された処方箋をそのまま出すだけで医者とのかかわりはほぼありません。

「薬剤師としてもう少し薬学的な介入があってもいいのにな」というもやもやした思いを抱えています。

このように新しい環境に慣れる段階で苦労する薬剤師は意外と多いのです。ではこんな事態を避け、未経験転職を成功させるにはどうすればいいのでしょうか?次の項目で詳しく紹介します。

3.薬剤師が未経験転職を成功させる3つのコツ

これまで未経験転職の負の側面を多くご紹介してきましたが、以下のポイントを守れば未経験転職に失敗する確率が格段に低くなります。

(1)単科目かつ処方箋枚数が少ない職場を選ぶ

複数科目を受け付ける面分業薬局や総合病院門前薬局は覚えることが多く、調剤未経験者にとってはハードルが高いかもしれません。そのため未経験の転職先には、単科目のクリニック門前薬局がおすすめです。

また処方箋枚数は薬剤師一人当たりの枚数を重視する必要があります。目安として1日当たり30枚以下がちょうどよく、それ以上になると忙しくなるため、未経験者が業務と並行しながら知識習得することは難しくなるでしょう。

具体的なイメージとして、
「内科門前、1日当たりの処方箋枚数が平均80枚前後で薬剤師人数が2,3人、経験豊富なベテラン管理薬剤師が在籍する」
ような職場がおすすめです。

逆に未経験で「調剤併設のドラッグストア」に転職するのはあまりおすすめしません。調剤の内容に加えてOTCの知識も同時に身につける必要があるため、未経験で転職するのは難易度が高いとされています。

(2)希望年収に幅を持たせる

未経験の職場に転職するときは、希望年収に幅を持たせることが大切です。年収にこだわりすぎると選択肢が限られ、転職可能性が低くなってしまうかもしれません。

特に製薬会社の正社員から調剤薬局への転職を考えている人や、長年同じ企業に勤めてそれなりの年収をもらっている人が現職と同じレベルの年収を希望してしまうと、「労働時間が長い」「忙しい」職場である可能性が高いなど、年収以外のどこかで妥協する必要が出てきます。

未経験転職の場合は、現状の年収維持が少しぐらい下がってもいいという覚悟で職場を選ぶことをおすすめします。

ちなみに、一時的に年収が下がってしまっても、将来的に管理薬剤師など役職に就けば、年収アップを期待できます。また、一定期間調剤経験を積めば、次回はもっと条件の良い職場に転職できるかもしれません。目先のことだけでなく、長期的な視点でキャリアを考えることも大切です。

参考として、職場別の平均年収をご紹介します。年齢と年収の推移を確認しておきましょう。

20 30 40 50
調剤薬局 450~500万円 500~650万円 600~750万円 600~800万円
ドラックストア 480~600万円 500~650万円 550~800万円 550~700万円
病院 380~450万円 450~550万円 550~600万円 550~700万円
企業 480~550万円 550~650万円 550~680万円 650~1200万円

(3)事前に勉強しておく

ここまでご紹介してきたように、どの職場を選ぶかはもちろん大切ですが、自分で勉強することも未経験転職を成功させるためには必要です。

まず、転職先で取り扱っている薬一覧を一通り学習し、注意点や服薬指導のポイントをある程度把握しておきます。もし何を勉強すればいいのかわからない場合は、面接時に「何か勉強しておくべきことはありますか?」と質問してみましょう。

この一言で、採用担当者にも「謙虚な姿勢でしっかり勉強してくれる人だ」「新しい環境にも積極的に溶け込もうとしてくれるだろう」と好印象を与えられます。

同じ未経験者なら、意欲の高い人の方を採用したくなりますよね。また、自分の中の仕事への理解も深められるので「こんなはずじゃなかった」といった転職後のミスマッチも少なくできるでしょう。

4.未経験転職を成功させるには薬剤師転職サイトの利用が必須

未経験転職を試みる場合は薬剤師専門の転職サイトを必ず使いましょう。

転職サイトは応募先企業の内部事情まで理解しているため、「教育制度がしっかりしているか」「過去に未経験転職をした実績はあるか」など求人票からはわからない情報までもっています。そうした情報を基に転職することで転職後のミスマッチを限りなく減らすことができるのです。

1点注意したいのは転職サイトによって特徴が異なるということ。未経験転職の場合は未経験転職に強い転職サイトを選ぶ必要があるのです。

未経験転職に強い薬剤師転職サイト

未経験転職をする場合は、「未経験OKの求人数」「企業訪問の有無」の2つをチェックしましょう。

転職サイトにはコンサルタントが企業に訪問しているケースと電話のみでやり取りをするケースが存在します。

職場の雰囲気や教育制度、受け入れ体制などは直接訪問しないとわからない部分も多くあるため、できるだけ直接企業に訪問している転職サイトを選びましょう!

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【コラム】未経験OKの求人ってどんな求人?

未経験OKの求人は調剤薬局・ドラッグストア・病院の場合製薬会社の場合で意味合いが異なります。

調剤薬局やドラッグストア、病院の場合は「人手が足りないため未経験であっても採用したい」ため未経験OKで募集をしています。個人経営の薬局や地方に店舗を構えているとなかなか採用ができないため、未経験でも積極的に採用する必要があるのです。

人員が足りないからといって必ずしも忙しい職場というわけではありませんのでご安心ください。「パートが多い店舗で夜働いてくれる正社員を採用したい」というような特定の時間の人員が足りないケースもあります。

未経験OKで募集をしている企業のほとんどは過去にも未経験転職を受け入れ実績があり、教育制度や受け入れ態勢は整っていることが多いため、安心して転職することができます。

一方製薬会社は「幹部候補となるような若い人材が欲しい」というニーズがあります。人員はそろっているものの、将来的に幹部候補になるような人がいない場合に募集をかけているのです。

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