日本の薬剤師免許が使える海外求人の見つけ方|タイへの転職体験談
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転職は、国内だけのものとは限りません。
薬剤師さんの中には「日本で培ったキャリアを、海外でも活かしたい」と考えてらっしゃる方もいます。
しかし、海外への転職は、転職者全体の中から見るとまだまだまれなケースでもあります。
海外転職を希望する方へ向けた情報が少なくて、困っている薬剤師さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、実際にタイで転職された薬剤師さんにお話を伺いました。
「具体的にどんな転職活動をしたらいいの?」
「海外で日本の薬剤師資格が通用するの?」
これらの疑問や不安をお持ちの薬剤師さんは、是非ご参考になさってください。
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事に書いてあること
海外転職の基礎知識~海外で薬剤師になるための必須条件3つ~
まず初めに、海外で薬剤師になるために必要とされる、基本的な条件を3つご説明します。
・移住する国の薬剤師資格を取得する
薬剤師の資格制度は国によってまちまちです。しかし、薬剤師になるにはその国の薬機法などを理解しなければいけないため、大抵の場合は現地の薬剤師資格の取得が義務づけられています。以下2ヵ国の薬剤師資格取得条件を見てみましょう。
- アメリカ
- ドイツ
外国人向け試験を受けインターンシップを修了する(州によって条件が異なる)、もしくは自国の薬学部を卒業(州によって条件が異なる)、自国の薬剤師試験に合格すること
自国の薬学部に入り、在学中に2回と卒業後1回の国家試験に合格すること
大抵の国は、日本の薬剤師免許だけでは就労できません。
また、国によって薬の使用に関する法律や規制が異なるので、外国人に受験資格すら設けていないケースもあります。希望する国の資格制度はどうなのか、前もってよく調べておきましょう。
・語学力
TOEFL550点以上(アメリカの場合)
業務に支障が出ない程度の語学力は必要です。
・就労ビザを取得する
日本の薬剤師免許だけでも、海外での転職は可能?
上記で解説した内容を見るかぎりでは、日本の薬剤師免許だけで海外薬剤師になるのは難しそうです。たしかに大方の国では、現地の薬学部に入り直した後に国家試験を受けないと、資格をもらえない傾向があります。しかし中には、タイなどの例外といえる国もあります。
~タイで転職した薬剤師に聞いてみた~
実際に海外転職を果たした薬剤師の経験談をご紹介します。
- 転職した理由を教えてください。
- 転職活動中はどのように求人を探していたか教えてください。
- 転職してみての感想を教えてください。
- 最後に転職を考えている方にアドバイスをお願いします。
以前は病院薬剤師として働いていました。転職を考えたきっかけは、結婚と以前から憧れていた海外移住のためです。
学生時代から海外志向が強く、特にアジア圏へは長期休みを利用してバックパッカー旅行を頻繁にしていました。夫になる人とも旅先で出会いました。結婚前だったことと両親の意向もあって私は日本に残りましたが、彼は貿易会社に就職。勤務先が東南アジア中心になるため、結婚しても現状のままの仕事を続けていては、一緒に生活をすることはできません。どちらかが仕事を諦める必要が出てきます。
仕事も大事ですが、二人のライフスタイルである旅や世界中で働く事も簡単に諦めたくありません。どうにかして両立できる方法は無いだろうか?と考えるようになりました。
転職活動は転職コンサルタントに依頼をしました。海外勤務希望自体がレアケースな相談の上、勤務希望地が彼の勤務しているタイに限定していた事もあり、相談に応じてくれるコンサルタントを見つける事が最初の難関でした。
複数の転職サイトに登録したり知人を頼って情報を集めていると、海外にある日系病院の求人情報を見つけることができました。その中にタイの日系病院の求人もあり、すぐに詳しい話を聞けるように手配をお願いしました。
日系病院だった事もあり、日本語が通じるのは幸運でした。スタッフの多くは日本人で、来院される患者さんも現地で働く日本人が多いとのことでした。現地で働くには就労ビザの取得も必要になるため通常の転職より手続きは難航しましたが、転職コンサルタントのサポートもあり、無事に転職をすることができました。
転職は成功でした。コンサルタントのサポートのおかげで無理難題と思われた条件の中で、仕事と生活を両立することができました。
国の制度が違うので、取り扱う薬に若干の違いはありますが、仕事は日本の病院薬剤師と基本的に変わらないので特別混乱することはありません。東南アジアの拠点都市ということもあり、国境なき医師団に所属する医師や薬剤師と交流をする機会もありました。これらの交流はとても刺激的で世界情勢を知る上で、とても有益な情報をいち早く手に入れることができます。国際感覚を身につけることは、今後の薬剤師としての活躍に大きな糧になります。
生活面も物価が安いことやリゾート地へのアクセスが良いこともあり、日本にいるときより快適な生活が送れています。週末は飛行機で一時間ほどのカンボジアに旅と視察を兼ねて無医村の地域へのボランティアに参加したりしています。
薬剤師の働ける場所は日本だけではありません。実は海外にも活躍の場はあります。国によって制度が違うため、日本の資格がそのまま使えない国もありますが、日系病院などは特例で認められているところもあります。家族が海外赴任になった場合や、海外志向の強い方は選択肢の一つとして考えるのもいいでしょう。転職をする場合は一人で動くより転職コンサルタントに依頼した方がスムーズに手続きが進みますので活用すると良いでしょう。
海外で薬剤師を目指す人は、どんな転職活動をすると効果的?
上記のインタビューで薬剤師さんもふれていますが、海外薬剤師の求人は特殊なケースのため、情報があまり多くありません。
しかし、いくつかの転職サイトに登録しておけば、日本の薬剤師資格をそのまま活かせる求人に出会う可能性も広がります。海外ですぐに働きたい人にとっては、何年もかけて現地の資格を取らなくても就業できる環境ほど喜ばしいことはないでしょう。
<ココファーマとは>
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