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管理栄養士と薬剤師が連携し地域住民の健康を担う「ベル薬局 伊野店」

平均寿命が伸び「人生100年時代」とも呼ばれる現代、人々の健康意識も高まっています。在宅医療や薬の宅配など医療のニーズも多様化するなか、高知県にある「ベル薬局 伊野店」では、同薬局で初となる管理栄養士を採用。薬局に常駐する管理栄養士が薬剤師と連携し、地域住民の健康づくりを支えています。

この記事に書いてあること

管理栄養士がいることを知ってもらうまでの苦悩

写真左から、管理栄養士の廣島まりん(ひろしま・まりん)さん、管理薬剤師の大久保紗世子(おおくぼ・さよこ)さん

ーベル薬局グループとして初めて管理栄養士を採用したと伺いました。どんなきっかけで、管理栄養士の採用に至ったのでしょうか。

大久保さん:
2016年に、かかりつけ薬局が制定されたことが大きいですね。薬剤師の業務が対物から対人へとシフトし、丁寧な服薬指導だけにとどまらず、健康面を含め食生活のサポートを行う場所へと変化しています。

ベル薬局 伊野店は、3年ほど前に健康サポート薬局として認定を受けました。それを機に、患者さんからの健康相談が増えたことから、管理栄養士第一号として廣島さんが仲間に加わりました。最初は大変やったよね……。

廣島さん:
そうですね。やっぱり、「薬局=薬をもらう場所」というイメージを持つ患者さんが多くて。最初の頃は、服薬指導中の薬剤師さんから話を振ってもらったり、手作りのチラシを配ったり、薬局に管理栄養士がいることを知ってもらうまでに時間がかかりましたね。

大久保さん:
管理栄養士の採用は、会社として初の試みだったので戸惑うこともありましたね。廣島さんが活動できる場を、どうやって作れば良いのか分からず手探りの状態で。だから、廣島さんが入社してからしばらくは、スタッフと普段よりも多くコミュニケーションをとるよう意識していましたね。

廣島さん:
最近では、ベル薬局に管理栄養士がいることを知って電話をかけてくれる方や、患者さんのご家族が栄養相談に来てくださることもあって。少しずつですが、地域住民の間で管理栄養士がいる薬局として浸透しているのは本当に嬉しいです。患者さんが薬剤師と区別できるように、管理栄養士の専用バッジを作ったんですよ。バッジを付けることで、会話のきっかけにもなっています。

いつでも気兼ねなく相談できる身近な存在でありたい

ー管理栄養士としての働き方にはさまざまな選択肢があったと思うのですが、なぜ廣島さんは「ベル薬局」に入社しようと思ったんですか?

廣島さん:
入社の決め手は、患者さんと接する機会が多いことです。大学在学中に病院実習を受けたのですが、現場業務がメインで患者さんとの接点が驚くほど少なくて。おしゃべり好きな私の性格を考えると、病院栄養士は合わないと思ったんです。

なかなか就職先が決まらず悩んでいたときに偶然、管理栄養士の求人募集を見つけました。それが、ベル薬局だったんです。「薬局=患者さんとのコミュニケーションが多い」というイメージがあったので、楽しく働けそうやなと。

あと、ゼロから何かを作り上げていけるところも、「ベル薬局」に惹かれた要因のひとつです。初の管理栄養士として、自分に何ができるやろかって考えるだけでワクワクしました。チラシ以外にも、薬剤師さんと一緒に相談しながら月一で健康レシピも作らせていただいているんですよ。

大久保さん:
レシピは入社当時から作ってくれているから、30種類以上あると思います。薬剤師も栄養学についてひと通り勉強をしてはいるんですけど、廣島さんは栄養のプロだけあって指導方法が私たちと全く違うんですよ。

ーどんな指導方法なんですか?

廣島さんは、食事を制限するのではなく、「茹でる」とか「蒸す」とか食べられる選択肢をいくつか用意して患者さんにアドバイスしてくれるんです。薬剤師だと、「できれば食べない方がいい」という伝え方になりがちなので、指導レベルは以前よりも格段に上がっています。

ーレシピは、どういったものを参考に考えていらっしゃるんですか?

廣島さん:
季節に合わせた食材でレシピを考えることが多いですね。例えば、貧血予防に良い食材やったら、しじみやあさりが必要やなとか。さらにそこから、肉や魚など鉄分の吸収を促す食材を必ず組み合わせるようにしています。

栄養バランスだけではなく、スーパーに並んでいる食材で誰でも気軽に作れるがかどうかもレシピ作りの重要なポイントなんです。

というのも、栄養相談にいらっしゃる患者さんと会話する中で、「病院は敷居が高くて食事や栄養相談をしづらい」と感じている方が多いことがわかったんです。

本当は、診察してくれた病院の医師に相談したいけど、遠慮してなかなか聞けないみたいで。結局、食生活が改善できんままで体の調子が良くならない、という悪循環になっていたんです。気軽に相談できる人が近くにおらんから、「テレビで言いよったけど、本当やろうか?」と半信半疑のまま間違った食生活を続けてしまうんですよね。

加えて今は、ライフスタイルや食生活が多様化しています。忙しい毎日でも、無理なく続けられておいしく食べられることが、健康的な体づくりの第一歩です。それに、正しい食生活を続けることで、病気の予防にもつながります。

大久保さん:
処方箋がなくても健康相談に来てくれる方もいて、少しずつ患者さんとの距離が縮まっているのも廣島さんの存在が大きい。服薬指導をしているとき、腎機能やコレステロール値など患者さんから相談してくれることが以前よりも増えたと感じます。

あらゆる健康サポートに対応することが、今後患者さんから求められる薬局としての役割なんだと改めて感じています。廣島さんがいてくれるのは、本当に心強い。

ネット社会で情報が溢れている今の時代だからこそ、薬剤師と管理栄養士が連携して正しい健康知識を患者さんに提供することも私たちの重要な役割だと思っています。患者さんがいつでも気兼ねなく相談できる、「頼れる存在」でありたいですね。

管理栄養士と薬剤師が一緒に働くということ

ー廣島さんが「ベル薬局 伊野店」に加わってから3年。管理栄養士と薬剤師のチームワークを高めるうえで、心掛けていることは何でしょうか?

大久保さん:
コミュニケーションや思いやりなど色々ありますが、一番は情報共有です。服薬指導の最中に患者さんから受けた質問や特に多い相談内容などはすぐに、管理栄養士のリーダーである廣島さんに伝えています。

廣島さん:
入社1年目の管理栄養士が以前、腸の手術をした患者さんから「食事が大変やから、手軽に栄養を摂れる市販の食品はないやろか」って相談を受けたことがあったんです。

1人では判断が難しい相談も、必ずスタッフ全員で情報共有して患者さんにとってベストの提案を考えるよう心掛けています。同じ悩みでも、薬の相互作用やアレルギーなど人によっては食材が合わないこともありますから。入社して3年、たくさんの患者さんと接する中で、現場での経験が知識として積み上げられ成長に繋がるんだなと改めて感じますね。

大久保さん:
ベル薬局は、研修システムが整っているので、他職種の方でもやる気と向上心さえあれば何にでも挑戦できる環境です。最近だと、研究職や歯科衛生士の方が入社したばかりなんです。経験や知識がなくても、「患者さんのために何かしたい」という熱意がある方なら、
楽しく働けると思います。

廣島さん:
そうですね。あとは、何事にも前向きに挑戦してくださる方だと尚良いですね。やりたいことを全力で応援してくれる会社なので、新しいことにチャレンジしたい方には向いていると思います。

ベル薬局グループでは、県内外問わず薬剤師・管理栄養士の新卒・中途採用を行っています。人と接するのが好きな方、自然豊かな高知県で腰を据えてじっくり働きたい方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。会社見学も行っています。

詳細はこちら|公式HPへ